8月の末日、夕刻…市バスの中でお財布を無くし驚いてパニックになってしまった息子にいろんなカタチで手を差し伸べてくださった全ての方へ。
一人で困っていた息子を助けてくださってありがとうございました。。。
お財布が無くなったと言い出せず本来降りるはずの総合庁舎前のバス停を通り過ぎ焦って泣いていた息子の話を聞き『このままもう一周乗って総合庁舎前で降りたらいいから』と安心の言葉をかけてくださった運転手さん。
それでも動揺しきりの息子に『これ使って』と運賃を持たせてくださったお姉さん。
お礼をしようにも、名前もお顔も連絡先もわからずで…
ただ一つわかっているのは上七軒のバス停で降りて行かれたという事だけ。
この先会えるかどうかもわかりませんが、もしも会えたなら、いつでもお返し出来るように230円ぽち袋に入れて持たせています。
その他にもバスの中で息子に声をかけてくださった方々。
優しく落とし物の相談に乗ってくださったの警察署員さん。
バスの中にお財布が落ちていないかをくまなくチェックしてくださった錦林車庫のスタッフさん。
出来る事ならお一人お一人にハグしてありがとうを伝えたいです^_^
その日のうちに最後にお財布を確認した場所(北野白梅町のバス停)まで行って探してみましたが残念ながら見つけられませんでした。
大金が入っていたわけではありません。
272円のわずかな現金と市バスの回数券が数枚。
しまむらで買った何の特徴もないLOGOSの黒いお財布です。
それでも中学1年生の彼にとって大事なお財布を無くす事、理由がどうあれ無賃乗車してしまった事、そのどちらもイチダイジでした。
さすがにしょんぼりしていましたが、同じ失敗をしないように今まで以上に気を付けると誓っていました。
中学1年男子(早生まれ)の息子の思考としてはこんな感じだったそうです…
無賃乗車(万引きと同じ犯罪)→このまま一生バスから降りられない→警察に逮捕される→犯罪者→中学校は退学処分…家族を悲しませる。
後から聞いて笑ってしまいましたが、彼にとっては地獄のような苦しみの時間だったでしょうね。
そんな地獄の状況から息子の気持ちを救ってくださったみなさんに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
無くしてしまった物は戻ってこないかもしれない。
だから無くし物は極力しないに越したことはない。
それは大事な学びとして今後に活かしてくれれば良い。
それよりも
『いろんな人が助けてくれた…』バス停まで迎えに行った私の顔を見て安堵の表情でぽつり呟いた言葉。
ほんの数時間で良い経験いっぱいさせてもらった息子よ。
たくさんの人の『愛』に触れた息子よ。
今の気持ちを、その事実をしっかり覚えていて欲しいなと母は思います。
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