数日前の診察後の出来事です。
私はゴミをまとめたり,帰りの支度で忙しく動き回っていました。
そんな時,集めたゴミの中から子どもがおもちゃを取り出しました。
私は『なんでお母さんが集めたのに出すのよ!!』と一喝。
子どもは『ごめん…』とだけ言ってうつむいてしまいました。
私は苛立が先立って引くに引けずの状態でした。
その時,少し離れた所にいた主人が
『最後にもう一度見たかったんじゃないの?見たらいいよ』って
子どもに優しく言葉をかけてくれたんです。
その言葉で子どもにも表情が戻りました。
懐かしいおもちゃたちを一通り見終わると,
子どもは『ありがとう』と笑顔でゴミ袋に戻してくれました。
そう,子どもは懐かしいおもちゃを捨ててほしくなかったんじゃなくて,
ただ最後にもう一度見ておきたかっただけだったんです。
捨てないで的な事を言い出すんだろうという私の勝手な先入観で,
子どもたちに嫌な思いをさせてしまいました。
離れた所で一連の流れを聞いていた主人もきっと
苛ついている私の対応に対し,嫌だなと感じたことでしょう。
余裕がなくカリカリしている人の言動は100%周りを不快にさせます。
直接の当事者じゃなくても,そこに居る誰もが不愉快になります。
イラついている当の本人はこの事実に気付きにくく,
また自身の言動を振り返ることもなかなかできません。
絶妙なフォローを入れてくれた主人に,そして一切責めることなく私に
気付かせてくれた主人にめっちゃ感謝です。ありがとう!
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