嫌な気分を変える発想の転換

先日クリニックから自宅へ帰る途中にこんなコトがありました。

信号が赤になり私と子ども達は足を止めました。と同時に

すぐ後ろで『ベチャ』という嫌な音がしました。

私はゾッとするほど一瞬で不快な気分になりました。

けれど子ども達はとってもピュアな気持ちで

『なに?今の音』『ねぇお母さんさっきの音ナニ?』と質問攻め

しかも結構なボリュームで・・・。始まったもんは仕方がないので

私は至って冷静に『唾を吐いた音だよ』と一言。すると,さらに

『なんで?なんで道に唾を吐くの?なんで?』とヒートアップ。

私,さらに冷静に『お母さんは道ばたで唾を吐いた事がないから,

なんで吐くのかはわからない。悠と遥はどう感じる?』

すると,しばらく考えて・・・

『僕は絶対にやらない。だって誰もいい気分しないと思うし』

穏やかに,でも芯の強さを感じる長男の意見。

『僕もやらない。だって,超かっこ悪いもん!!』

とても強い意志が伝わる次男の意見。しかもキッパリ言い切った。

唾を吐いた男性にもしっかり聞こえている気まずい状況で,私は

一刻も早く信号が青になる事をただただ願っていました。

『悠の意見ステキやなぁ。遥の意見もステキやで』

と,一通り落ち着いたところでようやく信号が青になりました。

唾を吐いた自転車の男性は気まずそうに追い越していきました。

ただ唾を吐いただけなのに,標的にされて不快な思いをされた男性。

本当に申し訳ないです…。子どもの言うコトと割り切ってください!

と思いつつ,言葉にできないモヤモヤが残りました。 しばし自分と

対話した結果,感謝で終わらせよう!という答えが返ってきました。

ここからはほぼ無理やりな思考の持って行き方ですが,

『名前も知らない自転車のお兄さん,わざわざ私たちの前で唾を吐いて

くれてありがとう。あなたが体を張って唾を吐いてくれたおかげで,

子ども達はカッコいい大人になるための大事な心得を一つ学ぶことが

できました。なので私はあなたに心から感謝します。私だけでなく,

子ども達もとても感謝しています』と思うコトにしました。 基本,

生理的に無理なので,いつもなら唾を吐かれる事に対していつまでも

不快感が残るのですが,受け止め方を少し変えるだけで,今回はほんの

数分のうちに穏やかな心を取り戻す事ができました。

34年生きてきて唾を吐いた人に感謝したのは今回が初めてでした(笑)


今回は少し伝わりにくいエピソードを出してしまいましたが,

いろんな角度から物事を見る習慣がつくと素敵ですね!



クリニックホームページ http://kodamaclinic.com/