まずは相談を!の解釈

『まずは相談を!と謳っているのに患者を選ぶんですね!!』
これは、うちでの診察をお断りする際、たま〜に聞かれる言葉です。

大概の場合、吐き捨てるように、苛立ち混じりでおっしゃいます。

そして、その答えはYESです。
医療機関によっては、文字通りなんでも来いな機関もあります。
ですが、精神科に限らず大概の場合は、そうではありません。

例えば…
うちでは扱いのない、または扱わないお薬を求めておられる場合、どうしようもないですよね。
なので、他の医療機関をあたっていただきます。

他にも、お困りの症状に特化した医療機関をお勧めしたりご案内することがあります。

また、精神科の領域の症状!と決め込む前にまず、他科の疾患の可能性が考えられる場合はその可能性をクリアにしてから再度ご連絡をお願いする場合があります。

精神科と一言で言っても、1人の精神科医が全ての精神科の病気に精通しているわけではありません。
そうであれば理想的ですが、人間ですし得意不得意もあります。
これは精神科に限ったことではなく、他科でも同じことです。

強迫症状に特化したところ、アルコール等の依存に特化したところ、
思春期に特化したところ、てんかんに特化したところ…などなど。

あげ出したら無数にあります。
一人当たりにさける診察時間も含めて、ここで提供できる医療の限界以上のご希望をお持ちの方、
カウンセリングを希望しておられる方、各種心理検査を希望されている方、脳波等の検査を希望される方。
当院にはカウンセラーを置いていませんし、設備面で出来る検査も限られています。

予約受付の際に、できる限り詳しくお話をお伺いするのは、当院が受診を希望されている方のニーズにあっているのか、治療できる範囲かどうかを判断させていただくために必要なステップだと認識していただければ幸いです。

よそのクリニックの受付では、まずそんなに根掘り葉掘り聞かれることはありません。
一般的な受付さんは予約の枠が空いていれば、すぐに予約を入れてくれるでしょう。

ですが、ここの受付に座っているのは、ある意味『ただの受付さん』ではありません。
幸か不幸か…(^_^)医療機関での相談業務を主とする精神保健福祉士と言う国家資格を持った、受付さんです。

診察を受けてみたけど、自分の希望とは違った。
期待はずれだった。
結局また別の医療機関で初診から受けなおし。
なんて事を少しでも無くすために、日々たくさんの質問を投げかけています。
こっちはしんどいのに色々聞かれて嫌な気分だわ!と思われる方も少なく無いでしょう。
ただ、今の状況よりも良くなるための第一歩と思って、しつこい受付の質問に答えていただければと思います(^_^)


また、すでに当院をご利用されている方であっても、クリニックで取り決めているルールを逸脱される方は、以降の診察をお断りしています。

そんな上記の事情を踏まえた上で、
まずは、お気軽にご相談ください!




クリニックホームページ http://kodamaclinic.com/