旅の途中に


この夏、大分県のフェリー乗り場で居合わせた1人の少女の会話に思わず笑ってしまいました。

その子は田舎のおじいちゃんとの別れを惜しんでいたんです。

『おじいちゃん、元気にしててね!
病気になったらアカンよ!
絶対にアカンよ!
死んでも病気したらアカンからね!!!』

少女が大きめの声でお話ししていたので、その場にいた他の人達も一瞬少女の方を振り向き、その微笑ましい光景に表情を緩めていました。

一斉に注目を浴びてしまったおじいさんはちょっぴり恥ずかしそうに、でもしっかりと少女を抱きしめていました。。

当の少女はと言うと、注目を集めた事など知る由もなく無邪気におじいちゃんとの会話の続きを楽しんでいました。

乗船までの時を待つひとときに、ふっと心が緩む一コマでした。

と同時に私にもこんな過去があったなぁと。

別れるのが悲しくて大泣きした遠い記憶が蘇り、ちょっぴり胸が熱くなりました。


あの2人が、また次も変わらぬ笑顔で会えますように!




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