どうするのが良かったんだろう?

本音と建前…!?

先日主人と二人、ランチしたお店での事。

注文を済ませた私たちのお席に接客の若い女性が満面の笑みで

『こちらサービスです!』と。

ジョッキグラスに並々と注がれたコーラが2つ。テーブルにデーンと。

不意打ち過ぎてお礼を言うのを忘れてしまいそうな程華麗な登場。

初訪のお店で、しかも初見の方には

『ごめ〜ん。ウチら甘い炭酸飲料苦手やねん!』のカミングアウトも

『こんな寒い日にコーラって…!!風邪引きまっせ!』のツッコミも無効である。

 

外は小雨舞うまぁまぁ肌寒い日。

冷えた体をとりあえず温めたくて注文したのは牛すじ煮込みうどん!

ぎっしり詰まった氷のお陰で一層キンキンに冷えているコーラ。

私の頭の中は『やった〜!!ありがとうございます』より『どうしよう…』の渦。

しばし手をつけられず見つめ合うコーラと私。

 

結局は手を付けない勇気も…お店側の真心を拒否する勇気もなく、半分ほどは頑張りました。

 

『お腹がいっぱいで…せっかくいただいたのにコーラ残しちゃって…ごめんなさい。ありがとうございました。美味しかったです』

と精一杯の申し訳なさげな顔でウソ…ではなく完全な建前(とも言い切れない建前)をスラスラと並べてしまえる自分達が恐ろしくもあり…。

満面の笑みで店を後にする私たちと、おなじく満面の笑みで『またどうぞ!』と見送ってくれる店員さん。

要は相手を嫌な気持ちにさせたくないのと、何より自分達も嫌な思いしたくない。

なるべく穏便に今が流れればいいと思うズル賢さも秘めつつ…。

結局どの対応が正解か不正解かなんて無いんですけど、こう言うある種の気遣いって地域や社会であるいは親族間でも上手に生きていく中でかなり大事なコミュニケーション能力だと思う今日この頃です。

 

 

 

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