その優しさは誰に注がれていますか?
日本には、いや世界には優しい人が溢れています。
身内や知人にだけ優しいのではなく、全く知らない今会ったばかりの存在にも同じように優しく接したり、時にはその手を差し伸べたり。
身近なところだけでなく遠く離れた世界のどこかでの心温まるエピソードも私たちの日常には溢れています。
そんなふうに実感されることはありませんか?
少なくとも私の周りには心の優しい方で溢れていますよ^_^
ただこの『優しさ』に関して注意して見ていただきたい点がいくつかあります。
これは完全に私の感じ方のお話になりますが、『優しさ』を受け取る側、差し出す側そのどちらもがwin winな関係であることがバランスの良い優しさだと思うんです。
例えば、自分以外の存在には底なしに(無条件に)優しさを与えられるのに自分に対しては厳しくしてしまう。優しくできない。酷評する(低評価)。
または優しさを受けた側はハッピーだけど与えた側はアンハッピー。
優しさを与えた側が結果的に辛く苦しくなっていたり酷く我慢していたり、どちらかの自己犠牲の上に成り立っている状態。
これだと本末転倒と言いますか、とってもバランスの悪い優しさになってしまっているような…。そんな気がしませんか?
長年『ヒト』と多く関わる仕事をしてきた実感として上記に示したような方の多いこと。。。
そして何を隠そう過去の私もそうでした。『私が我慢すればいいや』の精神が深く根付いている自己犠牲の精神主義者でした(笑)
現実問題、優しすぎるが故に心を病んでしまわれる方もたくさんいらっしゃいますし、それによってクリニックを利用される方も多くいらっしゃいます。
そんな方々を間近で見てきて
『こんなに優しい心の持ち主さんなのだから、今よりもっと幸せになってもらいたい。笑顔でいてほしい。今よりもスムーズでラクな人間関係を築いてもらいたい。もっと図太く生きてほしい』
そんなふうに思います。
自分で自分に優しくする・自身を尊重する・自分を愛する・自身を肯定するっていう習慣は慣れないうちはとてつもなく難しく感じてしまうかもしれません。
それでもいいんです。
不器用でも何度でも自愛を重ねてください。
そして『優しさ』を与えることにも受け取ることにも臆病にならないでほしいなぁ。
『その優しさ、誰に対しても同じように向けられていますか?自分にもちゃんと優しく接することができていますか?』
『その優しさによって辛さや苦しさを抱えていませんか?必要以上に我慢をしてしまってはいませんか?』
クリニックホームページ http://kodamaclinic.com/